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小寺 宣

レッスンで重要な事はこれではないか

より良いレッスン、教室になるにはどうすればいいか最近またずっと考えていました。


でまたちょっと考えが変わってきたので、生徒様に共有させてもらいたいなと思って書いています。


僕のレッスンを受けてくださっている、あなたの上達にも関わる話なのでよければ聞いて下さい。




リモートレッスンをはじめて約10ヵ月間、いろんな方のレッスンをさせていただきました。


で僕のいつもの勝利の方程式、あの手この手でなんでもまずはやってみるという精神でやってきました。


でこの間ブログで書いた、生徒様ひとりひとりのニーズに合わせたレッスンでなければダメだという結論に至った、とりあえずここまできたわけです。


ただそれでもなにかモヤモヤしていました。


言語化が難しい感情なんですが、ニーズに応える、なんかちょっと違う気がする…そんな気持ち悪い感じです。


でひとつ大事な事が見えたのでお伝えさせてください。




僕の初心者時代の話です。


僕が25歳の時に教わった先生は生徒の方のニーズなどいっさい考えない人でした。


自分が教えたい事、自分が正しいと思うメソッドを教える、それしかやっていないと思います。


そこに生徒さんがついて来れなくて退会になればそれは仕方ない、そういう行ききった考えです。


少なくとも僕に対してはそういうレッスンでした。


ある日のレッスンの事を僕は強烈に覚えています。


課題が3つ出されました。


それは耳コピの課題で、平井堅の大きな古時計の

①ベースを歌う

②メロディーを歌う

③メロディーをギターで弾く

この3つの課題です。


先生は僕にこう言いました。


「課題が3つあるけど、一番大事なのはベースを歌うことやで。

それ以外は後回しにすればいいから」



僕はプロを目指すこころざしマックスの若者ですから、


「よし。じゃあ次のレッスンまでに3つ全部やってやろう」


と思い課題に取り組みました。



そして3つとも家で練習し、次の週にレッスンに行きます。


そして先生が


「課題どう?1個でもできた?」


と聞いたので、僕は


「はい、3つ全部できました」と言いました。


でいざ先生に①のベースを歌うを見せようとすると、全然できませんでした。


先生の前での緊張もあったと思います。


でも今から考えるとつめが甘かったんですね。


今だったら緊張した状態でも出来てしまうという所まで詰めます。


でもその時はその甘い状態がマックスだと勘違いしていました。


そして先生にめちゃくちゃに言われます。


「あのさ、一番大事なのはベースを歌う事って言ったやろ。まったく課題の意味を理解してないし、まじで甘すぎ!」


本当にこんな感じで言われました笑


僕はその時に「プロの仕事は今のオレの甘い完成度ではだめなんだ。めちゃくちゃ勉強になる。この教室に来て本当によかった」と帰りの電車で感動した事をよく覚えています。


実は僕は先生に単純にかなり嫌われていたんだと、もっと大人になってあとから気づきます笑


僕が言うのもなんですが、自分より才能を感じる僕が目障りだったんだと思います。


でも僕はその時レッスン、そしてギターを本当に楽しんでいました。


なぜなら今までまったく希望が見えなかった僕のギター人生に、その先生に教わる事によってやっと光が差し始めていたからです。


ながながと僕の昔話をしてきましたが、今日伝えたい事はこれです。


ギター講師とは生徒様にギターの楽しさを今よりもっと感じてもらう仕事なんじゃないかと思うわけです。


人それぞれ楽しいと感じる部分は違うと思います。


その生徒様がどこに楽しさを感じるかをちゃんと察知して、そこを追求していく事が重要な仕事じゃないかなと思いました。


初心者の時は、とにかくギターが楽しいと感じれなくなるさまざまな障害があります。


僕もあまりにも上手くならなくて約1年くらいまったくギターを触っていない時期があるので、それはよくわかっています。


だからあなたのギターライフがもっと楽しくなるようなレッスンをしていきたい、それがギター講師の仕事じゃないかと着地しました。


楽しく1年3年5年と続けていたら上達しないほうが難しいはずです。


あなたがこれからギターのモチベーションが落ちたり、レッスンが楽しくないと感じたらそれは小寺の仕事がしょぼいと思っていいんじゃないかという事、これが今日一番お伝えしたかった事です。


ギター上達を徹底的に楽しくサポートしていこうと、今年もレッスンに燃えているのでまたよろしくお願いします。


長々と読んでいただきありがとうございます。


このブログは泥臭く生徒様にできるだけ本音を語りたいので、今回はこんな話でした(^^)

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