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小寺 宣

教室でへこまないで

ギターレッスンをやっていると、生徒様がどうしてもその技術が出来ないという状況にぶち当たる事がよくあります。


僕がどうアドバイスしても出来ないという時に、生徒様に絶対これだけはやめてほしいという事があります。


それはメンタルが落ちこむ事です。


言われた通り出来ない自分はダメだみたいな。


全然落ち込む必要はないです。


出来ない事があるから教室に習いに来ているわけで、出来ない事がたくさんあって当たり前です。


今はまだどうあがいても出来ないだけで、どうすれば出来るようになるかをこれから考えていくだけですよね。


落ち込むんじゃなくて、燃えれたら一番いいです。


「くそっどうすれば・・・絶対クリアしてやる!」みたいな感じです。


燃えるまでいかないにしても、「ギターは難しいなあ。でもだからこそ弾けるようになったらすごく価値があるんだな」とギター演奏の価値を感じるのもとても良いです。




ギター教室は課題を浮き彫りにして、そこを矯正するので、歯の矯正のように痛みが伴う事もあると思います。


でもそれは間違いなく上達の第一歩なんで(←ここめちゃくちゃ大事です)、落ち込むんじゃなくてぜひ喜んでいただいて、そこから一緒に課題に取り組んでいけたら嬉しいです。



僕が25歳の時に教わっていた先生はとにかくボロクソに言う人でした。(今思うと自分より才能を感じる僕の事がかなり嫌いだったんだと思います)


「脇がムダに空いてるね〜」とめちゃくちゃ嫌味な感じで言われたり、


「やる気のあるように見える人ほど伸びない」というタイトルで僕の事をボロクソにブログに書いていたり、


家で練習した課題を先生に見せた時に緊張でうまく出来なくて、「そんなレベルの課題の取り組みかたでプロ目指せると思うなよ」と言われた事をいまでもよく覚えています。


でも僕は、へこむどころか指摘されて自分の甘さに気づけた事がめちゃくちゃ嬉しかったんですね。


25歳の世間知らずの若者で嫌われている事にまったく気づいていなかったという事もあったんですが、でも僕はこの先生に習ってよかったとけなされるたびに思っていました。



とにかく教室ではへこまないでください。


僕はあなたが良いとかダメとかを査定する試験官ではありません。


課題を浮き彫りにして、あなたと一緒に課題に立ち向かうサポートメンバーだということをぜひ忘れないでください。


そして課題を克服して上達を一緒に体験したいんです。


本当にレッスンで僕に言われた技術が出来なくてへこむ方たくさんいらっしゃるんで笑、今回はこんな話でした。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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