僕たちはギターを使って演奏をします。
でもそもそも演奏とはなんなのか、これを考える事が上達につながると僕は考えています。
例えばギターを構えて、なんでもかまいません。
てきとうに左手で弦を押さえて、てきとうに右手をジャカジャカしてみましょう。
コードとか、ストロークとか単音とかリズムとかなにも気にせず、とにかくてきとうに音を出します。
ギターが鳴ります。
これは演奏でしょうか。
僕の結論、違います。
これはギターの音を出しただけです。
では演奏とはなにか、僕の結論は鼓膜のマッサージです。
ギターを使って聴いている人の鼓膜を気持ちよくマッサージしてあげる事、これが演奏です。
とても大事なポイントは相手へのサービス業であるという事です。
演奏している自分が楽しいとか、気持ちいいとかではなく、聴いている相手が楽しいのか、気持ちいいのかを考えなくてはいけません。
例えばあなたは仕事の疲れから肩が凝っていて、肩のマッサージをして欲しいと思ってマッサージ店にいきました。
そして肩をほぐして欲しいと、マッサージ士さんにお願いしました。
しかしそのマッサージ士さんが、「今僕は足ツボにはまっているので、足ツボをしますね」と言って肩をほぐしてもらえなかったとします。
その足ツボがどれだけすごい技術だったとしても、もう2度とこの店には行かないと思います。
こんな事はマッサージ屋さんではほぼありえないと思いますが、実はミュージシャンはとてもよくやりがちなんですね。
自分の好きな曲を、自分の好きなように、自分が楽しんで弾こうと思いがちではないでしょうか。
僕ももちろんそうなんですが、これは常に本当に気をつけなければいけません。
ミュージシャンが考えなければいけないのは、聴いている人が好きな曲か?聴いている人が好きな弾き方か?聴いている人が楽しいか?です。
プロはそれを意識しなければもちろん仕事はきませんし、アマチュアの方であってもこれを意識する事で頭ひとつ抜けるんですね。
やっぱり楽器を演奏する以上は、人に喜んでもらえたら嬉しいじゃないですか。
つまりコードチェンジを練習する事も、右手の身体操作を学んでギターの音をカッコよくするのも全ては自分の演奏を聴く人のためなんです。
これは一言で言うと愛です。
僕はYouTubeを投稿していてよくわかるんですが、演奏を投稿していてチャンネルが伸びない方は愛が足りないんですね。
自分が弾きたい曲を、自分が弾きたいように、自分が楽しんで弾いている、つまり愛が足りないんですね。
僕のチャンネルもまだ登録者さん約2000人、まだまだ愛が足りない、もっと人を楽しませること、もっと人に喜んでもらう事を勉強しなければといつも反省ばかりです。
僕の所に習いにきている生徒様にはこの演奏の根本、本質をわかってほしいと思っています。
特に僕と同じように男性の方は、本当に心して学んでいきましょう笑
基本的に男は自分が勝つことばかりを考えてしまい、人のことを考えること、愛が希薄な傾向にあります。
でも時代の最先端は愛を持って発信できる人間です。
愛のあるミュージシャンが世の中に求められると僕は確信しています。
あなたもこの演奏の本質を理解すれば、絶対に最高のギター人生を送れます。
一緒に上達していきましょう。