レベル別上達ガイド【上中級者編】
- 小寺 宣
- 12月11日
- 読了時間: 3分
前回中級者をふたつに分けました。
初中級者と上中級者です。

初中級者の方はとにかく好きな曲、弾きたい曲、いろんな曲を弾きなはれ、と。
その中でどうしてもできない事が出てきたら、一旦保留という必殺技を使う事をお勧めしました。
これを続けていくと、どんどんギターにさわり慣れてきます。
初中級者はこれでばっちりです!

でもそんなふうに時間が経ってくると、少しずつ伸び悩みを感じてくるはずです。
ギターにだいぶさわり慣れてきたのに、なんだか伸び悩んでいる。
最近成長を感じない。

そこが上中級者の入り口です。
もういままでの苦手の保留では、伸びしろがないんですね。
苦手に意識高く挑まなければその先はないという事です。
なので、ここから苦しく厳しく険しい道のりになります。
でももうここまでギターを続けてこれた方なら、この厳しい道に耐えられるはずです。
なぜならここまでギターを続けてこれたという事は、あなたはギターを本当に好きだからです。
好きというエネルギーで厳しさを乗り越える時です。

厳しさを乗り越えるという事で、僕の中に強烈に残っている話があります。
僕のおじいちゃんが言っていた本当の話です。
昔、田舎では水洗トイレがないので、肥溜めに捨てていたそうです。
肥溜めにはどんどん溜まっていくので、誰かがそこを定期的に綺麗にしなければいけない。
でも当然だれもやりたがらないわけです。
でもそこに目をつけた方がいて、肥溜めの掃除をビジネスとして始めたそうです。
その方はその後、地域で一番の大金持ちになりました。

でおじいちゃんが言っていたのが、「人と同じ生活でいいなら人と同じ頑張りでいいよ。でも人よりいい生活がしたいなら人がやりたがらない事をしないと、そうはなれないよ」と言っていました。
人がやりたがらない事、例えば耳コピです。
他には、定期的にレッスンに通って上級者から教わる、人に演奏を聞いてもらう、自分のオリジナルコンテンツを作って人に喜んでもらう、こういうものです。
どれも厳しく難しい事です。
でも厳しい道を選ぶほど、間違いなく上級者の世界に近づきます。

厳しい道を選び続けていくと、あなたの鍛え上げられたミュージシャンの魅力に人が寄ってきてくれるんですね。
石の上にも三年ということわざがありますが、僕的にはいまいちな言葉だと思っていて、教室の上中級者の生徒様には「石の上に住んじゃいましょう」的な事をよく言います。
一緒に厳しい道をキャッキャっ言いながら楽しく行きましょう。



